【素材別】コンクリート・モルタル向けの塗料選びと塗り方ガイド
コンクリートやモルタルの壁・床をきれいに塗装するには、「下地処理 → 下塗り → 上塗り」の流れを正しく踏むことが大切です。
ポイント:コンクリート・モルタルは「吸い込みが激しい+アルカリが強い」というクセがあるため、専用の下塗り材(シーラー)選びが超重要です。
コンクリート/モルタル塗装が難しい理由
- ✔ 表面がザラザラしていて塗料の吸い込みが激しい
- ✔ コンクリート特有のアルカリ成分が塗膜を侵すことがある
- ✔ 屋外では雨・紫外線・汚れの影響を強く受ける
このため、一般的な「鉄部用・木部用」の塗装とは違い、コンクリート/モルタル専用の下塗り材と上塗り塗料を選ぶ必要があります。
下地処理の基本手順
下地処理が甘いと、どんな高級塗料でも簡単に剥がれます。
まずは、塗る前の「下準備」を丁寧に行いましょう。
- ホコリ・砂・ゴミを落とす
デッキブラシ・ほうき・掃除機・高圧洗浄機などで、表面の砂やホコリをしっかり除去します。 - 油分・汚れ・カビを落とす
タイヤ跡・油汚れ・カビ・コケなどは、中性洗剤や専用洗浄剤でこすり洗いします。 - 十分に乾燥させる
水洗いした場合は、最低でも1〜2日以上は乾燥させるのが理想です。 - ひび割れ・欠けの補修
ひび割れはモルタル補修材やシーリング材で補修し、平滑にしておきます。 - 下塗り(シーラー塗布)
コンクリート・モルタル専用のカチオンシーラーや弱溶剤シーラーで下塗りします。
下塗り材の選び方|カチオンシーラーと2液弱溶剤シーラー

「どのシーラーを選ぶか」で、仕上がりと耐久性がほぼ決まります。
🟦 カチオンシーラー(水性タイプ)
- コンクリート・モルタルの吸い込みを抑える「吸い込み止め」として定番
- 水性なので扱いやすく、臭いも少ない
- 主に外壁・内壁・モルタル壁などにおすすめ
初めての方や、住宅の外壁・塀・内装モルタルを塗る場合は、カチオン系水性シーラーを選べば大きく外しません。
🟥 2液弱溶剤シーラー(高耐久タイプ)
- 主剤+硬化剤の2液型で、密着力・耐久性・防水性が高い
- 床・ベランダ・駐車場・屋上など、水・摩耗・荷重がかかる場所に最適
- 弱溶剤系なので臭いはあるが、溶剤としては比較的マイルド
「雨ざらしの床を長持ちさせたい」「ベランダの塗り替えをしっかりやりたい」という場合は、2液弱溶剤シーラーを検討する価値があります。
上塗り塗料の選び方|水性と弱溶剤の使い分け
基本イメージ:
室内・においを抑えたい → 水性塗料
屋外・床・耐久性重視 → 弱溶剤塗料
🌊 水性塗料の特徴
- においが少なく、室内でも使いやすい
- 乾きが早く、道具の後片付けもしやすい
- 外壁用の高耐候タイプもあり、住宅の外壁塗装にも使われる
向いている場所:
室内モルタル壁・店舗や倉庫内の壁・ガレージの内側・外壁(一般住宅)など
🛢 弱溶剤塗料の特徴
- 耐久性・密着性に優れ、屋外・床・ベランダに強い
- 水に強く、汚れも落としやすい
- 摩耗・タイヤの出入りがある床にも対応できるタイプが多い
向いている場所:
コンクリート床・駐車場・ベランダ・屋外階段・アプローチなど
おすすめメーカーと製品のイメージ
実際に現場でもよく使われる代表的なメーカーを挙げておきます。実際に紹介する際は、あなたが扱いやすい製品に差し替えてください。
| メーカー | 下塗り(シーラー) | 上塗り(水性) | 上塗り(弱溶剤) |
|---|---|---|---|
| エスケー化研 | カチオン系シーラー・2液弱溶剤シーラー など | 外壁用水性シリコン系・艶消し・艶ありなど豊富 | 弱溶剤シリコン系・床用塗料 など |
| 関西ペイント | モルタル用シーラー・カチオン系プライマー | 外壁用水性塗料各種 | 弱溶剤シリコン/フッ素系塗料 |
| 日本ペイント | コンクリート用シーラー・フィラー類 | 水性外壁用・防カビタイプなど | 弱溶剤外壁用シリコン・フッ素 |
| ロックペイント | 床用プライマー・コンクリート用シーラー | 水性床用塗料・水性外壁塗料 | コンクリート床用弱溶剤塗料・高耐久タイプ |
※実際の品番や商品名は、別記事で「おすすめ塗料まとめ」として紹介すると、アフィリエイトや楽天・Amazonリンクに繋げやすくなります。
シーン別:おすすめの組み合わせイメージ
🏡 外壁・塀(モルタル壁)の場合
- 下塗り:カチオンシーラー(水性)
- 上塗り:水性シリコン系外壁用塗料(エスケー化研・関西ペイント など)
🚗 駐車場・コンクリート床の場合
- 下塗り:2液弱溶剤シーラー
- 上塗り:弱溶剤コンクリート床用塗料(耐摩耗タイプ)
🌧 ベランダ・バルコニーの場合
- 下塗り:下地の状態に応じてカチオンシーラー or 2液弱溶剤シーラー
- 上塗り:防水性の高い弱溶剤系上塗り(トップコート)
施工時の注意点とコツ
- ✔ 雨の日・湿度の高い日は避ける
- ✔ 下地がしっかり乾いていることを確認してから塗る
- ✔ 下塗り・上塗りの乾燥時間を必ず守る
- ✔ 厚塗りしすぎず、薄く2〜3回に分けて塗る
注意:十分な乾燥前に重ね塗りすると、ふくれ・剥がれ・白化などのトラブルの原因になります。
まとめ:下地処理+専用シーラーでコンクリート塗装はうまくいく
- コンクリート/モルタルは吸い込みとアルカリに注意
- カチオンシーラー・2液弱溶剤シーラーなど、専用下塗り材を必ず使用
- 室内・外壁には水性塗料、床・ベランダには弱溶剤塗料が基本
- メーカーはエスケー化研・関西ペイント・日本ペイント・ロックペイントあたりが安心
一見むずかしそうに感じるコンクリート塗装ですが、下地処理と下塗りを丁寧に行えば、DIYでも十分きれいに仕上げることができます。
ぜひこの記事を参考に、計画的に塗装にチャレンジしてみてください。


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