シャッターへの塗装はどうする?おすすめ仕様と注意ポイントを徹底解説

シャッターは外部に面しているため、紫外線・雨・開閉摩耗の影響を強く受ける部位となります。
そのため「とりあえず塗る」では失敗しやすく、適切な仕様選びと下地処理が重要になってきます。
この記事では、実務経験ベースで
・失敗しない塗装手順
・おすすめ仕様
・現場でよくあるトラブル
を具体例付きで解説します。
シャッター塗装の基本知識
シャッターは“動く外装部材”
シャッターは壁と違い、以下の特徴があります。
- 開閉で常に擦れてしまう
- スラット(板)が重なり合う構造となっている
- 可動部(レール・巻取り部)がある
👉つまり
「塗膜が強くても厚すぎると逆に剥がれてしまう」
という特殊な部位です。
塗装前の下地処理が9割
① ケレン作業(最重要)
状態別の対応
- 軽度のサビ → ナイロンタワシ・ペーパー(#180〜240)
- 中程度のサビ → ワイヤーブラシ・ディスクサンダー
- 重度のサビ → 電動工具+サビ転換剤
👉ポイント
「サビを残さない」よりも「浮きサビを完全除去」が重要となります
② 脱脂・洗浄
シャッターは意外と油汚れが多い場合があります。
例:
- 車庫シャッター → 排気ガス・油分
- 店舗シャッター → 手垢・排気ガス
👉おすすめ
- アルカリ洗剤(例:マジックリン業務用など)
- シンナー拭き(最終仕上げ)
③ 養生
特に重要なのが
- レール部分
- 鍵・可動部
- 巻取りボックス
👉ここに塗料が入ると
開閉不良=クレーム確定
おすすめ塗装仕様(プロ仕様)
■鉄部シャッター(一般住宅・店舗)
【定番の仕様】
- エポキシ錆止め(下塗り)
- ウレタン or シリコン(上塗り2回)
👉理由
- 密着力が高い
- コストと耐久のバランスが良い
■高耐久仕様(工場・長期保護)
- エポキシ錆止め
- フッ素 or 弱溶剤シリコン(2回)
👉耐久目安
- シリコン:7〜10年
- フッ素:12〜15年
■NG仕様(よくある失敗)
- ❌ 水性塗料のみ → 密着不足
- ❌ 厚塗り → 開閉を繰り返していくと割れてくる
- ❌ 錆止めを入れずに塗ってしまう → 錆が塗膜に浮き出てくる
塗装方法(刷毛・ローラー・吹付)
刷毛・ローラー
- 小規模現場向けとなります
- ムラが出やすいが、細かく調整しやすいメリットがあります
👉おすすめケース
・住宅
・部分補修
吹付塗装(プロ推奨)
- 均一で美しい仕上がり
- 薄膜で仕上げやすい
👉ただし
- 養生が大変
- 風の影響あり 特に店舗や住宅が並んでいる場合、隣に塗料が飛び散ると大変なことになります。
施工手順(実務フロー)
- ケレン
- 脱脂・洗浄
- 養生
- 錆止め塗装
- 中塗り
- 上塗り
- 乾燥後に開閉チェック
👉重要
完全乾燥前に動かすと塗膜が痛みます

十分な養生期間が必要となります
よくある失敗と原因
ケース①:塗膜がすぐ剥がれてしまう
原因:
- ケレン不足による密着不良
- 油分残りによる密着不良
- 水性塗料使用
ケース②:開閉時にベタつく
原因:
- 厚塗り
- 乾燥不足
ケース③:レールが固まる
原因:
- 養生不足
- 厚塗り
プロがやっている細かいテクニック
- スラットの“重なり部分”は薄塗りする
- 開閉しながら塗る(軽く動かして確認)
- 1回で仕上げず「2〜3回に分けて薄塗り」

店長
これだけで仕上がりと耐久が大きく変わります。
まとめ
シャッター塗装は見た目以上に難しく、
「動く鉄部」という特性を理解することが成功の鍵です。
重要ポイントまとめ
- 下地処理が最重要
- 薄く・均一に塗る
- 可動部は絶対に汚さない
- 錆止めは必須


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