【素材別】木材の性質と塗料の種類|水性・ウレタン・ラッカー・2液まで徹底解説
木材は住宅・家具・DIYなどさまざまな場面で使われますが、「呼吸する」「吸い込む」「伸び縮みする」という独特の性質を持っています。そのため、木部塗装では木材に合った専用塗料を選ぶことがとても重要です。
この記事でわかること
・木材の性質と塗装が必要な理由
・木部用塗料の種類(水性・1液ウレタン・2液ウレタン・ラッカーなど)
・木工用塗料の主要メーカー(玄々化学・和信化学・大谷塗料 など)
木材の性質と塗装が必要な理由
- 吸い込みがある … 木の内部は細かい繊維でできており、塗料をよく吸い込みます。
- 伸び縮みする … 湿度・温度によって膨張・収縮を繰り返します。
- 風化・腐食しやすい … 紫外線・雨・カビ・虫に弱く、放置すると劣化が早まります。
- 木目を生かす/隠すが選べる … 浸透タイプなら木目を残し、塗膜タイプなら木目を隠せます。
ポイント:木部塗装は、木材を守る「保護」と、見た目を整える「デザイン」を両立させる作業です。
木部塗料の種類と特徴
ここからは、木部に使われる代表的な塗料の種類と特徴を解説します。用途に合わせて選ぶことで、仕上がりと耐久性が大きく変わります。
水性塗料(水性ウレタン・水性アクリル)
- 臭いが少なく、室内でも扱いやすい
- 乾燥が早く、刷毛ムラが出にくい
- 道具を水で洗えるので後片付けがラク
- 環境負荷が少なく、DIYに向いている
向いている用途: 室内家具(棚・テーブル・木枠)、内装木部、子ども用家具・おもちゃなど
屋外のデッキやフェンスなど、雨ざらしの場所では専用の屋外用水性塗料または他の系統の塗料を選びましょう。
1液ウレタン塗料(油性)
- 密着性が高く、木材の伸縮にも追従しやすい
- 硬くて丈夫な塗膜を作り、耐摩耗性に優れる
- 美しいツヤが出やすく、家具・建具の仕上げに向く
向いている用途: 室内フローリング、階段、建具、テーブル天板、カウンターなど
注意点: 油性のため臭いが強く、乾燥にも時間がかかります。換気をしっかり行って作業しましょう。
2液ウレタン塗料(プロ仕様)
- 主剤+硬化剤を混ぜて使う、本格的な高耐久塗料
- 耐摩耗性・耐薬品性・耐水性が非常に高い
- フローリングや店舗フロアなど、ハードな環境でも長持ち
向いている用途: 店舗フロア、体育館、商業施設、キッチンカウンター、高級家具など
注意:混合後は数時間以内に使い切る必要があり、DIYにはややハードルが高い塗料です。
ラッカー塗料(スプレーも多くDIYで人気)
- 速乾性が非常に高いスピード重視の塗料
- 艶が出やすく、重ね塗りも短時間で可能
- スプレータイプが多く、小物の塗装に向く
向いている用途: 木製雑貨・小物DIY・家具の一部補修・模型など
注意点: 塗膜が薄く耐久性はウレタンより弱めで、シンナー臭も強いです。屋外木部や高耐久を求める場所には不向きです。
浸透型ステイン(油性・水性)
- 木の内部に染み込むタイプで、木目を生かした仕上がりになる
- 塗膜がはがれにくく、パリパリ割れる心配が少ない
- 屋外木部用には防腐・防カビ・防虫機能付きも多い
向いている用途: ウッドデッキ、ウッドフェンス、ガーデン家具、ログハウスなど

ステインは定期的な塗り替え(1~2年ごと)が前提ですが、その分メンテナンスしやすいのがメリットです。
木工用塗料の主要メーカー
木部塗装の世界では、国内に信頼性の高い専業メーカーがいくつかあります。ここでは、特におすすめの3社を紹介します。
玄々化学工業
- フローリング・家具用の業務用ウレタン塗料に強いメーカー
- 耐摩耗性・耐久性に優れた製品が多く、プロ現場でも採用されている
- 着色剤(ステイン)とクリヤーの組み合わせなど、木工向けラインナップが豊富
和信化学工業
- 木工用塗料の老舗ブランドで、DIY〜プロ用途まで幅広く対応
- ガードラック(屋外木部用)、水性ウレタンニス、各種ステインなど選択肢が多い
- ホームセンターでも手に入りやすく、説明書きも丁寧で初心者向き
大谷塗料
- 浸透型ステイン「VATON(バトン)」で有名なメーカー
- 木目を生かした自然な仕上がりにこだわった製品が多い
- 室内外の木部に使える浸透型塗料を中心にラインナップ
用途別:木部塗料の選び方の目安
室内家具・棚・カウンター
- おすすめ:水性ウレタン または 1液ウレタン
- ポイント:臭いを抑えたい場合は水性、耐久性重視なら油性ウレタンが◎
フローリング・階段
- おすすめ:2液ウレタン(高耐久)
- ポイント:人がよく歩く場所は耐摩耗性を最優先に考える
小物DIY・雑貨
- おすすめ:水性塗料 or ラッカースプレー
- ポイント:作業性重視で、乾きが早いラッカーが便利
ウッドデッキ・フェンスなど屋外木部
- おすすめ:油性ステイン(屋外用)
- ポイント:木目を生かしつつ、防腐・防カビ・防虫効果があるタイプを選ぶ
まとめ:木の性質に合った塗料選びで仕上がりが変わる
- 木材は吸い込み・伸縮・風化といった性質があり、専用塗料の選択が重要
- 室内は水性・1液ウレタン、フローリングや店舗は2液ウレタン、小物DIYにはラッカーが使いやすい
- 木目を生かしたい場合は浸透型ステインが最適
- 主要メーカーは玄々化学・和信化学・大谷塗料など、木工用に強いブランドがおすすめ
木部塗装は、塗料選びを間違えなければDIYでもぐっとプロに近い仕上がりが目指せます。ぜひ、この記事を参考に用途に合った木部塗料を選んでみてください。


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